2016年10月30日日曜日

プラスチック×アート ワークショップが終わりました

今日の午後は、「プラスチック×アート」ワークショップでした。
1年近くあたためてきた、プラスチック アーティストの当銀美奈子さんとのコラボ企画で、私も楽しみにしていました。

見てください!
参加者のみなさんの作品です!


とっても美しいですよね~。
うっとりしちゃう。

当銀さんが創作されたこの「レジ袋水中花」。
 入れ物はPETボトル(ポリエチレンテレフタレート)、
 花はレジ袋(ポリエチレン)、
 がくと葉はストロー(ポリプロピレン)、
 ベースに塩ビシート(ポリ塩化ビニル)、
 底にはおもりの代わりに砕いた貯金箱(ポリスチレン)と、切ったPETボトル。
 茎は輪ゴム(天然ゴム)、なんですよ。

ワークショップの講師は、もちろん当銀さん。


後半に、私から「プラスチックの歴史と化学」のトークをさせていただきました。


こうした、化学と芸術の新しい出会い、
ふだん科学館にはあまり来られないアートにご興味のあるお客様との出会い、
美しい作品との出会い、
たくさんの出会いに感動した1日になりました。

当銀さん、参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

2016年10月28日金曜日

12/11「じしゃくであそぼう」ポスター完成

12/11(日)に開催する、2~4才の幼児向けワークショップ「じしゃくであそぼう」のポスターが完成しました。
ご応募、お待ちしています(11/26必着)。
http://www.sci-museum.jp/event/#pl345
「自由度の高い遊び」が、幼児期にはとっても大切、
ということで、今回のワークショップでも、できるだけ家庭的な雰囲気で、
自由に、いろいろ、好きなように、遊んでもらえるようにと思っています。
(いまがんばって企画・制作を進めています!!)

保護者の方には、一緒に遊んでもらったり、見守ってもらったり、
子供の遊び方を観察してもらったりしながら、いっしょに楽しい時間を
過ごしてもらいたいなと思っています。


ポスターの写真は、いま3才の娘が、たまたまじしゃくで遊んでいたときに撮ったものを使ってみました。
デザインは、当館の企画グループの永原さんです。
いつもステキなデザインをありがとうございます!

じしゃくって、こどもには楽しいもの、みたいですね。
わたしも、とても楽しみにしています。

2016年10月20日木曜日

じしゃくであそぼう(幼児向けワークショップ)

12/11(日)に、2~4才向けのワークショップを開催します。
じしゃくで、いろいろ、自由に、あそびましょう!
お申し込み、お待ちしています。
http://www.sci-museum.jp/event/#pl345


今年度は、全国科学博物館活動等助成活動の受託研究の助成を受けて、「科学館を核とした幼児期における科学教育の実践的研究とプログラム開発」にも取り組んでいます。

幼児期の体験が、その後の科学的な思考力はもちろんのこと、生きるちからの基盤になるということが、さまざまな研究でわかってきています。
この時期の日々の時間を、大切に積み重ねていく環境を作っていきたいなと思っています。

2016年10月15日土曜日

産経新聞に「プラスチック×アート ワークショップ」掲載

10月14日の産経新聞の朝刊、イベント広報欄に、
10/30開催の「プラスチック×アート ワークショップ」の
告知を掲載していただきました。
申し込み期限がせまっております(10/18必着です)。
間際に、申し込みが増えてきております。
ぜひ、お急ぎくださいませ。

2016年10月13日木曜日

プラスチック×アート ワークショップもうすぐ申込〆切

10/30(日)開催のプラスチック×アート ワークショップ。
10/18の申込〆切日が近づいてきました。
参加者のみなさんには、水の中に咲く、プラスチックの花を、2本、作っていただく予定です。
そして、1本はおうちに、もう1本は科学館に、咲かせていただきます。

このプラスチック水中花を考案した、プラスチックアーティストの当銀美奈子さんが、講師としてじきじきに教えてくださいます!
 http://kitchenplasticarts.blogspot.jp/2016/10/additional-information-of-workshop-only.html

そして、身近なプラスチックの歴史や化学を、わたくし岳川からお話しさせていただきます。

ご応募、ぜひお急ぎください。

2016年10月4日火曜日

国際花火シンポジウム

国際花火シンポジウムというものがあります。
 http://www.isfireworks.com/
第1回は、1992年にカナダで開催されました。
花火と言えば日本、と思ってしまいますが(私だけ?)、
国際花火シンポジウムは、カナダの火薬研究所の呼びかけで始まりました。

世界中の花火に携わる人たちが集まって、自分の活動や研究の発表、意見交換などをして、切磋琢磨しましょうというシンポジウムです。

次回は、ひさしぶりに日本、秋田県で開催されます。

せっかくなので、この集まりに参加させていただいて、
私の16年間に渡る「花火×化学」の活動を紹介させていただき、世界中の方たちからご意見などをいただけたら嬉しいなと思って・・・
研究発表のアブストラクトを提出してきました!

発表させていただけるかどうかは、まだ、わかりません。
楽しみです。

2016年10月2日日曜日

かたいからしずむ・・・

今年度は助成金もいただいて、幼児期の科学教育について取り組んでいます。
日々の身近な研究対象は、3才2ヶ月になった娘。

お風呂で遊ぶのが好きで、長風呂が困っちゃうくらいです。

さらに、この夏に遊びに行った川で拝借してきた「石」が、なかなかの遊び相手。
濡れたら色が変わる、とか、いろいろな発見を娘にさせてくれました。
きのうは、洗面器に石を入れたり、スーパーボールを入れたり、お湯を入れたり、あそんでいました。

そこで・・・、
 私:「いしは、ぜんぶ、しずんでるなあ」 と感想を言ってみました。
 娘:「いしは、かたいからな。」
 私:「そっかー。」 (もっともらしい答えを言われて、そのことにちょっと驚き)
 娘:「このぼーるは、ちょっとかたくないやろ。」
 私:「うん。ちょっとかたくないね」

次に、近くにあったプラスチック製の空ボトルを洗面器に投入・・・

 娘:「かたいのに、ういたわ。」
 私:「かたいのに、ういたね。」

 娘:「・・・・・」

 娘:「ここ(ひざ)は、かたいね。」
   「ここ(ひじ)も、かたいね。」
   「おなかは、やわらかいで。」
・・・と、かたいもの、やわらかいものさがし、に変わっていきました。

せっかく自分なりの理屈を思いついたのに、あっさり、通用しなくなってしまって、ちょっと気の毒でした。

自由に、没頭するほど遊ぶ中で、いろいろためしてみたり、何かに気付いたり、規則性を見つけたり(別に科学でなくてもよくて)、そうした経験が、科学する心のタネ蒔きで、やがて芽を出していく、ということは、幼児期の科学教育の基礎的な考え方です。

早く寝てほしいし、風邪ひいたら困るし、やることまだまだあるし、と大人の都合はありますが、できるだけ、いっしょにあそびたいと思います。

2016年10月1日土曜日

紫キャベツジュースの色が濃くなって

科学デモンストレーターの吉岡さんが、今月、ドイツ博物館で
「紫キャベツ」を使った、酸性・アルカリ性の実験ショーを披露
される予定です(英語で)。
予行演習も兼ねて、エキストラ実験ショーで、実験中です。

2008年に、サイエンスショーで「紫キャベツで大実験」を企画した
こともあって、今回、お手伝いをさせていただいています。

前回のお片づけのとき、「残った紫キャベツジュース、もったいないので、
冷凍保存して、翌週、解凍して再利用しちゃおう」
ということにしていたのですが、今日、吉岡さんからオドロキの報告が。

「冷凍前よりも、紫色が濃くなっているんです!」

「冷凍するだけで濃くなるなんて、簡単でお得すぎる!・・・でも、どうして??」

・・・どうしてなのでしょうか?

「アントシアニンの大部分は果皮に含まれており、冷凍中に生じる氷の結晶によって(果皮の)植物組織が破壊されるために、利用可能なアントシアニンの量が増える」、
という、サウスダコタ州立大学の2014年の研究発表なるものもネットで紹介されていましたが、今日のところは、原典には辿りつけませんでした。

愛媛県産業技術研究所研究報告 No.49 2011
「ブラッドオレンジの加工技術に関する研究(第3報)」の「保存温度とアントシアニンの関係」のグラフでは、
当初60ppmだったアントシアニン含有量が、
25℃で保存すると、10日程度で35ppmまで低下するのに対して、
マイナス20℃では、400日たっても50ppmまでしか低下しないデータが載っています。
でも・・・、このグラフでは、冷凍保存するとアントシアニンは減りにくくなるものの、増加はしていません。

あー、はやくわかって、すっきりしたいです。